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内閣 第65条~第75条
第66条 内閣と組織
66条2項

【弁護士】 66条2項には、「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。」と規定していますね。「文民」の意味はわかりますか?

【生徒】 全然聞いたことないです。文を書く人というわけではないでしょうし・・・。

【弁護士】 これは簡単に言うと、「軍人でない者」という意味になります。

【生徒】 今の日本で軍人なんていませんよね?この規定に何か意味があるんですか?あっもしかして自衛官がここにいう軍人ということですか?

【弁護士】 そのあたりも含めて文民統制について説明していきましょう。

【生徒】 文民統制??

【弁護士】 文民統制とは、軍事権を議会に対して責任を負う大臣のコントロール下においてその独走を抑止しようとする建前を言います。昔の日本が軍隊の暴走によってどうなっていったかは皆さんもご存じですね?この反省を生かして、軍隊が国民の意思と離れないようにする仕組みを作ろうとしたわけです。国民は選挙によって議員を選ぶことで議会と通じていますし、内閣は議会に対して責任を負うため、議会とつながっています。そうすると、国民と内閣もつながっているということができ、国民の意思に反した軍隊の暴走が止められるはずだということなのです。

【生徒】 なるほど~。大臣が軍人経歴のあった人だったら、また過去の過ちを繰り返してしまうかもしれませんもんね!ということは文民とは「かつて軍人でない者」を言うのですね!じゃあ今自衛官の人が大臣になるのは構わないということになりますかね?

【弁護士】 確かに元々は戦前の軍人の存在を想定していたと思われますので、そのようにも考えられるかもしれません。でも先ほどの文民統制の意味をもう一度考えてみてください。昔軍人ではなかったとしても、現在自衛官の人が大臣になって自衛権の行使をコントロールできるようになれば、再び国民の意思から離れた暴走が生じる危険性がありますよね?したがって、現在の政府見解では「文民」は、「旧陸軍の職業軍人の経歴を有する者であって軍国主義思想に深く染まっていると考えられる者、および自衛官の職にある者以外の者」とされているんですよ。

【生徒】 自衛官を軍人と同じように扱ってしまうのは、まずくないんでしょうか?

【弁護士】 確かにこれは自衛官をどう考えるかという問題と無関係ではないですね。でも、自衛官が軍人でないとしても、やはり文民ということもできないとして文民統制の趣旨を徹底させてこのように考えるのが一般的なようです。

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