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国民の権利及び義務 第10条~第40条
第19条 思想及び良心の自由

謝罪広告事件

【生徒】 19条がどういうものかについては、大体のイメージはつかめたように思います。でも先生、過去の反省から19条が作られたとしても、現代でどういう形で問題になるんですか?

【弁護士】 確かに、踏絵とかも今はないでしょうし、キリスト教系の学校には補助金あげない!なんていう露骨な嫌がらせも、今日ではないでしょうね。じゃあ、判例を通じて、実際にどんなことが問題になったか、見てみましょう。
よく19条については、①謝罪広告事件、②三菱樹脂事件、③君が代ピアノ伴奏職務命令拒否戒告処分事件の3つの裁判例が,取り上げられることが多いです。
今回は,①謝罪広告事件を検討しましょうか。

【生徒】 謝罪広告って、新聞とかに「ごめんなさい」って書かせるやつですよね。

【弁護士】 そうです。この事件では、衆議院選挙で立候補したXが、同じく立候補していたYの汚職の事実をラジオとか新聞で公にしました。でも、実際にはそんな汚職の事実はなかったとされたんです。

【生徒】 うわ、ひどい!じゃあ、Yはどうしたんですか?

【弁護士】 Yは、Xに対して、Xの名前で「上記公表事実はウソでした、ごめんなさい」という謝罪広告を載せろ!と主張しました。これに対して、Xは「無理矢理ごめんと言わせるのは、思想良心の侵害だ」と反論したのです。

【生徒】 なるほど。で、裁判所はどう判断したんですか?

【弁護士】 最高裁判所は、「人格を無視した発言を強制するなら話は別だが、ごめんって言うだけなら、思想良心の自由は侵害されてないですね」と判断しました。

【生徒】 なるほど。Xにとって屈辱的な言葉を載せられたら、話は別ということですね。

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