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国民の権利及び義務 第10条~第40条
第14条 法の下の平等、貴族制度の否認、栄典の限界

【国籍法違憲判決】

【弁護士】 それでは、次に、国籍法違憲判決について、みてみましょう。国籍法は、日本国籍取得の要件について定めた法律です。この国籍法の国籍取得要件について、14条1項に反するかが問題となりました。

【生徒】 国籍法…。あまり、なじみがありません。どのような法律なのでしょうか?

【弁護士】 ざっと説明しましょう。
まず、母親が日本人の場合。この場合は、子は日本人です。
つぎに、母親は日本人ではないが、父親が日本人の場合。
子の出生前に父親が子を認知した場合には、子は日本人です。
子の出生前に父親が子を認知しなかった場合には、出生後の認知に加え、父親と母親とが結婚することによってはじめて、子は日本人となります。

【生徒】 なんだか、最後のケースだけ、子が日本人になるのが大変そうですね。かわいそう。

【弁護士】 そうですね。両親が結婚するかどうかは、子ども自身にはどうすることもできない問題です。このような、子ども自身にはどうすることもできない事情によって、子どもが日本人になれるかどうかを決していた旧国籍法3条1項の規定が、法の下の平等を保障する憲法14条1項に反し違憲であるとして争われたのです。
最高裁は、平成20年6月4日に、旧国籍法3条1項の規定が憲法14条1項に反し違憲であるとして、原告である子どもたちに日本国籍の取得を認めました。そして、この最高裁判決を受けて、旧国籍法3条1項は速やかに改正され、父親の認知さえあれば両親が婚姻しなくても国籍を取得できることになりました(現国籍法3条1項)。

【生徒】 じゃあ、もう、この問題は解決されたのですね。よかった。

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